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こいしノート

エッセイ読むのも書くのも大好き人間です、小説も。 

こいしの作品展

 

若い頃に感銘した本をもう一度と、押入れの隅にある、古本だけのダンボール箱の中を、ひっくり返していると、長兄に、両親のどちらかが買い与えたと思われる「バットのチェ」という、この本が出てきました。

 

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内容は「ゴールデンバット(※煙草の銘柄)」の空き箱で作る、動物などの手順と図面です。

 

表紙をめくると完成品の写真。

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(立体的な作品)

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(貼り絵の作品)

 

本の紙は赤茶け、しみだらけで、持った手から落としでもしたら、ページがばらばらになって畳に散乱する、そう思われるほどの、おんぼろです。なので「いつの出版?」その疑問が湧きました。そこで、奥書を見てみました。すると、昭和七年十二月二十日発行、定価金八十五銭とありました。

「八十五年前の八十五銭は、今ならどれくらいなの?」

その疑問を解決しようと、急ぎ図書館へ。

その結果は、砂糖600gで21銭、味噌3,75㎏で85銭、醤油1,8ℓで56銭、エビスビール一本33銭でした。

それをメモし、最寄のスーパーへ行きました。そして値札のラベルを見ましたら、砂糖1kgで169円、味噌750gで250円、醤油1ℓで208円、そしてエビスビールは340円でした。

暗記は無理なのでメモしていると、意地悪そうな狐顔した中年女の店員が

「あの爺(じじい)何をメモってるんだ?」

というように、商品をわざとゆっくり並べながら、こいしをちらちら見てました。

帰宅してすぐ、値上がり額を計算してみました。すると予想もしない913倍でした。そうであるなら「ゴールデンバットのチエ」は、約860円になります。(※大よその、大よそ数字ですが)

 

著者の巻頭言はこうです。

「近時漸く重要視せらるるに至った児童の手工教育は情操教育の一助ともなり、乃至は尚母たり師父たる方の伴侶となり得ば編者の幸いであります」

この本のが高いか安いかは、著者の意に沿うか、沿わないか、あるいは沿えないか、それしだいでしょう。

 

近代経済学はこれまでにして、作り方のページを開きました。

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 (らくだの手順と図面)

 

ぶきっちょな、こいしでは、この「らくだ」は無理。で、一番易しそうな「ひよこ」に挑戦しました。

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 (ゴールデンバットの箱がないので、森永キャラメルの箱で代用)

 

「下手だなあ、ああ、情けない」自分ながら呆れていると、知人の呼ぶ声。

「何してるの?」

 家に上がってもらい、ひよこを見せました。

知人、手に取ると、こいしを気の毒そうに見て「僕が作るから、見てな」と言い、ちょこちょこちょこっと作り上げました。

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(知人の作品)

 

多少、こつが分かったので、再び挑戦。

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(何だか、分かります?)

 

動物の設計図は二十六、あります。時間をかけ、丁寧に製作し、その後「こいし動物園」を開こうかな、入り口の看板は貼り絵で。そんな夢を持ちました。

 

この本に興味を持たれた方、どうぞ遊びに来てください。お茶とお茶菓子、用意しておきます。秋田、新潟、灘の銘酒も。 

 

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